センター大学 国際文化学科4年 上京田ちえ莉 <4号 2022年3~4月>

1. はじめに

 4月の中頃まで、肌寒い日が多く、友人と皮肉を込めて、"It's SPRING.(4月なのに寒すぎない?)"という話をしていたのに、いつの間にか、半袖で外を歩けるようになりました。現在は、5月12日~18日に行われる期末テストの準備に追われる毎日です。


図1 大学近くのCity Hallの前にチューリップが咲いていました

2. 授業について

SPA110a Fundamentals-Ⅰ
 Moodle(YPU Portalのようなもの)上で提出する課題と、オンライン教材で学習する2種類の課題があります。毎日、最低2時間はスペイン語の課題をしています。授業内では、自分がわからない単語の意味をクラスメイトや先生に聞くようにしています。クラスメイトに質問してみると、自分と同じような疑問を持った人がいて、質問することをためらわなくなりました。

THR133 Foundations of Drama & Theater-Ⅰ
 演劇を分析するために、週に一冊くらい台本を読みます。会話中心に書かれた実際に使う台本を読んでいます。そのため、誰が何をしたのかが分かりにくいこともあります。期末の課題では、古典劇をもとに書かれた現代劇の台本を読んで、分析しなければなりません。何が起きたか分からないままでは、深い分析はできないなと感じたので、Google Documentに出来事を中心にまとめるようにしました。

EDU226 Technology and Education
 3月31日に、近くの小学校に行って、実際に授業をしました。この授業の目的は、「教育に関するテクノロジーを使って授業を行うこと」だったので、Zoomを使って、日本にいる私の友人に日本について質問するという授業を行いました。英語のネイティブスピーカーであるアメリカの小学生に英語で日本のことを教えるという貴重な経験ができました。


図2 授業の最後に今日学んだことを生徒に書いてもらいました

MUS225 Diction for Singers
 Mid-Termの試験後から、発音を学ぶ対象の言語が英語からイタリア語になりました。イタリア語の方が、綴りと発音が結びついていて、分かりやすいです。しかし、イタリア語をイタリア語らしく発音するのが難しく、何度も教授の発音の後に続いて発音して練習しています。

MUS191 Centre Symphony Orchestra
 4月6日にオーケストラのコンサートがありました。Spring Break後から本番までの1週間は、毎日2時間のリハーサルがありました。1日2時間のリハーサルですが、いつも課題をやっていた時間がリハーサルの時間になったので、他の授業の課題をこなしつつ、本番に向けて準備をするのは大変でした。  本番では、友人や地域の方々など、たくさんの人の前で演奏ができ、最後に拍手喝采で締めくくることができたので、とても達成感がありました。まだまだ、マスクが必要な日々ではありましたが、このように大勢の人の前で演奏ができたことを嬉しく思います。


図3 本番前の様子

3. 大学内での演劇の公演について

 センター大学では、学生と教授が参加して、毎学期に一公演、演劇の上演があります。秋学期は、観客として楽しむ側だったのですが、今学期は、プロップワーカーとして、公演に参加しました。プロップワーカーとは、舞台上で俳優の方が使う小道具を幕間に舞台にもっていったり、舞台から片づけたりする役割をします。演劇の舞台を作る側を経験してみたいという思いがあり、参加しました。公演の5日前のテクニカルリハーサルからリハーサルに参加して、本番を迎えました。私が参加したリハーサルは本番まで4回しかなく、思っていたよりも短い時間で、自分の仕事を覚えて的確にこなすことが難しかったです。公演の前後の準備時間に、同じスタッフの人たちと話すことが楽しかったです。


図4 劇中に使うレストランのメニューを自由に持って帰ることができました。Help Yourselfってこんな場面で使うんだなぁと感動しました。


図5 Scene Shop: 大道具などを作る場所です。

4. コロナについて

 マスクの着用義務が緩和されました。3月初旬くらいから、授業以外の場所(図書館や食堂など)でマスクを着用する義務がなくなりました。また、Spring Breakの後からは、授業によってはマスクの着用が自分で選択できるようになりました。私が履修している授業では、スペイン語と演劇(THR133)の授業では必ずマスクをつけるように言われています。しかし、それ以外の授業は、マスクをしていない生徒もいます。アメリカでは、マスクをしていると病気だと思われることもあるので、周りの状況に合わせて、マスクを外すこともあります。

まとめ

 留学生活も残すところ数週間となりました。春学期は特に、自分が授業の予習に忙しく、土曜日も図書館にいることが多いです。その分、昼ご飯や夕飯の時間には食堂にいる友人を見つけて、一緒に食べるようにしています。最初の頃は、会話に参加するのに苦労していましたが、少しずつ、自分のことを話したり、話題を深める質問ができるようになったりして、成長を感じています。